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ペダルラジオを求めて…RFDS Visitor Centre Kalgoorlie-Boulder

私のライフワークの一つとして、オーストラリアにおける無線の歴史を調べるのがあるのですが、その中でIconic的なものとして「ペダルラジオ」というものが存在しています。

これはビクトリア州出身のエンジニア、Mr Alfred Herman Traegerが発明したとされるもので、特に電気などが満足にないオーストラリアのアウトバックなどでは1960年代前半までは非常に重要な装置でした。

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まさに、アーノッツのビスケット缶(オーストラリアでは有名な菓子メーカ。TIMTAMのメーカでもある。)に腰かけてペダルラジオを操作しているこの写真です。(引用:http://www.3squadron.org.au/subpages/peel.htm)

文献などでは、この「pedal radio」についての写真は見ることが出来るのですが実物はいまだに見たことがありません。
今回、出張でWA州のカルグーリを訪問した際、空港に隣接する形でRFDS(Royal Flying Doctor Service)のビジターセンターに実物が展示されていることを知り、帰る飛行機の待ち時間を利用して訪問することができました。

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たまたま、私が訪問した際に見学ツアーが始まったところやけど参加する?と言われたので、ペダルラジオは後のお楽しみということでツアーに参加…。1935年製のハンガーが現役で物持ちの良さがわかります。
そして内部は暑い…。当然ながら空調はありませんので、内陸部の独特な暑さでした。

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この日は幸いにも緊急出動がなかったため、ハンガーには2機のピュラタス機が駐機しておりました。
もともとはビジネスジェットではありますが、特にキャビンは大幅に改造がされており患者用ベッドなどが機能的に搭載されていました。
最近、最大の積載容量を大幅に上げる改造を行ったようですが過去の搬送した最大の重さは約250キロの体重だったそうです…


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このピュラタスも空港だけではなく、農道や自動車道、砂漠地帯にも離発着ができるとのこと。

で、いきなりですが、ペダルラジオの登場です…。
さりげなくそしてひっそりと展示もとい置かれていました。なんだか隣のミニFAXなのか怪しい80年代の端末で雰囲気がややぶち壊し感も否めないのですが、まさにコレが念願の実物です。

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ビジターセンター内の区画のほぼ半分をこれらの歴史ある無線機群で占めているのですが、いかんせんそのまま置いている感じでせっかくの展示物も…。オーストラリアらしいと言えばらしいです。


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そもそも「Royal Flying Doctor Service」というのは世界的に見てもユニークなサービスであり、広大なオーストラリア大陸の医療を支えるうえで非常に重要な取り組みです。遠隔地をエクスプローラー(探索)するなどし鉱山資源開発を進めてきたわけでありますが、当然、そのような何もない場所で突然、病に倒れるなどした場合、このペダルラジオを用いてRFDSの救援を求めるという、使われ方がなされていたわけです。

また、RFDSのような医療面だけでなく、遠隔地など学校に通うことが出来ない(要は遠すぎて)子供たちに対して、アリススプリングやブロークンヒルなどから、School Of The Air(SOTA)という形で無線で授業をするなどでもこのペダルラジオが使われていた記録がありました。

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上は業務用HF機では有名なオーストラリアのメーカ、Codanの前身であるELICO社の通称"ランチボックス"と呼ばれるHF帯の無線機です。
おもにSOTAなど遠隔地に住む居住者の教育向けや、遠隔地の診療所向け(緊急時にRFDSを呼び出す)にガバメントを通じて配布されたもので、周波数も選択するのみで、だれでもが使えるように簡単なセットになっています。左側の空洞部分にイヤホンやマイク、またアンテナワイヤーなどが収納できるものです。

いかにして当時はまだ電気などインフラもままならない広大なオーストラリア大陸での医療サポートを行うかという部分でRFDSの活躍、またそれの唯一のコニュニケーション手段として、"ランチボックス"に代表されるユニークな無線装置、そして電気の発電という部分でのペダルラジオの発明など、オーストラリアの無線史を調べていくうえでこれらは欠かせない存在であることが改めてわかりました。

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by JM3EHG | 2018-02-27 22:29 | オトナの社会見学 | Comments(0)

鉱山の街 カルグーリ

忙しいばかり言っていても生産的ではないのですが、ここ最近はサッパリ無線運用もできておりません。
この状態はあと数か月続きそうなのですが…とりあえず現在は充電中という感じでしょうか。

オーストラリアではナンバー1の産業・・・マイニング(天然資源の採掘)な訳で、マイニングと言えば「カルグーリ」です。
カルグーリはWA州パースから内陸に約600kmほどの街ですが、今回、業務で出張してきました。

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広大なオーストラリア大陸には様々な資源が眠っており、掘ればそれすなわち「お金」になるという、輸入資源に頼る日本には無い産業です。
カルグーリはその中でも特に「ゴールド」や「リチウム」の資源が豊富とされておりマイニングブームの再来となっています。

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クオーツ(石英)にへばりつく形でゴールドが…。

続きます…

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by JM3EHG | 2018-02-20 20:44 | 雑談 | Comments(0)

2018年シドニーの旅の続き

前回のポストから時間が開いてしまいました。
失意のまさかの車の修理で茫然としてしまいましたが、せっかくのシドニーですので、頑張って楽しむことにしました。

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旅の目的に一つであった、タロンガ動物園も何とか訪問。斜面に面した動物園でやや移動が大変でしたが、カンガルーも見ることができました。
で、実はこの後にオーストラリアでは最古とされるアマチュア無線クラブ局がローズ・ベイあることからフェリーで移動。短い時間の訪問ではありましたが、クラブの皆さんと楽しむことができました。後、シドニーでもレピータのカバレッジが広く2mのRPT経由でローカル局とのQSOもできたりとなんだかんだと楽しむことができました。

ちなみに、このローズベイなのですが、海辺を散策していると、なにやらモニュメントを発見…。

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どうもここは、WW2時代にカンタス航空が水上飛行艇を飛ばしていた由緒あるところであることも分かりました。
これを読む限りでは、シドニー~ロンドン間が9日!もかかっています。これはたぶん経由地でステイするなどで費やしたものと思いますが、今や6時間ちょいで行けるシンガポールもなんと3日間もかかっていたようです。

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あいにくの曇天でしたが、ローズベイの散策も楽しむことができました。水辺のロケーション、、、家も1ミリオンでは無理でしょう。私には絶対無理な案件です。


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で、最後は畔にあるレストランで軽くオイスターとシャンパンで〆ました。Hi。


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by JM3EHG | 2018-02-06 06:50 | 旅行・食べ歩き | Comments(0)


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