カテゴリ:オトナの社会見学( 25 )

ペダルラジオを求めて…RFDS Visitor Centre Kalgoorlie-Boulder

私のライフワークの一つとして、オーストラリアにおける無線の歴史を調べるのがあるのですが、その中でIconic的なものとして「ペダルラジオ」というものが存在しています。

これはビクトリア州出身のエンジニア、Mr Alfred Herman Traegerが発明したとされるもので、特に電気などが満足にないオーストラリアのアウトバックなどでは1960年代前半までは非常に重要な装置でした。

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まさに、アーノッツのビスケット缶(オーストラリアでは有名な菓子メーカ。TIMTAMのメーカでもある。)に腰かけてペダルラジオを操作しているこの写真です。(引用:http://www.3squadron.org.au/subpages/peel.htm)

文献などでは、この「pedal radio」についての写真は見ることが出来るのですが実物はいまだに見たことがありません。
今回、出張でWA州のカルグーリを訪問した際、空港に隣接する形でRFDS(Royal Flying Doctor Service)のビジターセンターに実物が展示されていることを知り、帰る飛行機の待ち時間を利用して訪問することができました。

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たまたま、私が訪問した際に見学ツアーが始まったところやけど参加する?と言われたので、ペダルラジオは後のお楽しみということでツアーに参加…。1935年製のハンガーが現役で物持ちの良さがわかります。
そして内部は暑い…。当然ながら空調はありませんので、内陸部の独特な暑さでした。

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この日は幸いにも緊急出動がなかったため、ハンガーには2機のピュラタス機が駐機しておりました。
もともとはビジネスジェットではありますが、特にキャビンは大幅に改造がされており患者用ベッドなどが機能的に搭載されていました。
最近、最大の積載容量を大幅に上げる改造を行ったようですが過去の搬送した最大の重さは約250キロの体重だったそうです…


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このピュラタスも空港だけではなく、農道や自動車道、砂漠地帯にも離発着ができるとのこと。

で、いきなりですが、ペダルラジオの登場です…。
さりげなくそしてひっそりと展示もとい置かれていました。なんだか隣のミニFAXなのか怪しい80年代の端末で雰囲気がややぶち壊し感も否めないのですが、まさにコレが念願の実物です。

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ビジターセンター内の区画のほぼ半分をこれらの歴史ある無線機群で占めているのですが、いかんせんそのまま置いている感じでせっかくの展示物も…。オーストラリアらしいと言えばらしいです。


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そもそも「Royal Flying Doctor Service」というのは世界的に見てもユニークなサービスであり、広大なオーストラリア大陸の医療を支えるうえで非常に重要な取り組みです。遠隔地をエクスプローラー(探索)するなどし鉱山資源開発を進めてきたわけでありますが、当然、そのような何もない場所で突然、病に倒れるなどした場合、このペダルラジオを用いてRFDSの救援を求めるという、使われ方がなされていたわけです。

また、RFDSのような医療面だけでなく、遠隔地など学校に通うことが出来ない(要は遠すぎて)子供たちに対して、アリススプリングやブロークンヒルなどから、School Of The Air(SOTA)という形で無線で授業をするなどでもこのペダルラジオが使われていた記録がありました。

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上は業務用HF機では有名なオーストラリアのメーカ、Codanの前身であるELICO社の通称"ランチボックス"と呼ばれるHF帯の無線機です。
おもにSOTAなど遠隔地に住む居住者の教育向けや、遠隔地の診療所向け(緊急時にRFDSを呼び出す)にガバメントを通じて配布されたもので、周波数も選択するのみで、だれでもが使えるように簡単なセットになっています。左側の空洞部分にイヤホンやマイク、またアンテナワイヤーなどが収納できるものです。

いかにして当時はまだ電気などインフラもままならない広大なオーストラリア大陸での医療サポートを行うかという部分でRFDSの活躍、またそれの唯一のコニュニケーション手段として、"ランチボックス"に代表されるユニークな無線装置、そして電気の発電という部分でのペダルラジオの発明など、オーストラリアの無線史を調べていくうえでこれらは欠かせない存在であることが改めてわかりました。

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by JM3EHG | 2018-02-27 22:29 | オトナの社会見学 | Comments(0)

小木漁業無線局

嫁の実家の近くに「小木」という集落があり、ここが遠洋イカ釣り漁船の基地としても有名です。

悲しい性?なのか、ついついこの手の「漁港」となると、例の無線局を想像してしまう私・・・ドライブに行こうと誘い付近の探索に行ってきました。


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昔の集落そのままであり、クルマ一台がやっと通行できるかの狭い路地をぬっていくわけなのですが、やはりありました。

まず、「○×無線商会」というお店を発見。この手の大型漁港などには必ずと言っていいほどお店があり、漁船に搭載されている無線機やレーダーのメンテナンスをしています。外から見るにHFのGPなども上がっていたのでアマチュア無線もされているのかもしれません。

で、その日は娘がぐずりだしたので、これで終了…。ただ、丘の上に鉄塔の残骸がそのまま残っていたをのしっかり見ましたので、何らかの勘が働きました…Hi。

その夜、実家に帰ってからグーグル先生にお伺いしますと、やはり!「小木漁業無線局」という名で、しかもかなり大きな施設として稼働していることがわかりました。

特に北陸総通のWEBサイトに詳細に書かれています。

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コレは行くしかないということで、翌日も懲りずに「ドライブに行こう」と誘いだし、また同じ道を…。さすがに不審がっていました。

丘の上に回ると、北陸総通のWEBにも書かれている、廃校を利用した局舎ということで、確かに校舎らしき建物を発見。雰囲気的にはなんだか電波高専のような感じです。

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表札からも分かるようにここでは、多くの無線業務を行っているようで、この付近での中心的な局であることがわかりました。

最近では某国からの不法なイカ釣り漁船が能登半島周辺に現れているとも聞きました。
このような最前線の場所で改めて無線通信の重要性を知るなど、時代の流れにより、多くの無線局が廃止されるなかで、久しぶりにこのような施設を知ることができ、いい勉強ができました。

また次回訪問時は事前にアポを取るなどして、再訪してみたいと思います。

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by JM3EHG | 2017-10-21 15:57 | オトナの社会見学 | Comments(0)

NATIONAL GALLERY OF VICTORIA「北斎展」

久しぶりの社会見学ネタなのですが、今回はまじめに?芸術鑑賞ということで、メルボルンのナショナルミュージアムまで出動してきました。

お目当ては、コレです。
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葛飾北斎の特別展ということで、楽しみにしておりました。

前回のゴッホ展は満員御礼でニュースになるくらいだったのですが、日本の浮世絵なんて人気ないだろうとタカをくくっていたら、ところがどっこい、平日のPMでもほぼ満員で結構な人手。そんな我々は乳母車にセカンドを載せていった状態でしたので、ちょいと見学が難儀でしたが、何とかエリアによっては人手も分散しており、何とかじっくり見学できました。
(写真撮影禁止なのですが、バンバン撮ってるし…いかがなものかと。)

富嶽三十六景とかまさに、記念切手で知った身分ですので、オリジナルなんて初めて見る訳でして。非常に良かったです。
国際文通週間や国定公園シリーズとか、見返り美人とか、、、いま思うと懐かしい…。

まさか日本の伝統芸術をメルボルンで見学できるとは思いもしませんでしたが、一度にいろいろな作品を見ることが出来、久しぶりになんだか文化活動ができたように思えました。(XYLも喜んでいましたので。)


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by JM3EHG | 2017-08-04 22:28 | オトナの社会見学 | Comments(0)

旧ヴィクトリアポリスHQ

子供が産れてからという訳でもないですが、用事が無い限り市内中心部には行かないのですけど、今日はメルボルン観光で久しぶりに市内まで出動。有名どころをサクッと廻ったわけなのですが、以前から気になっていたところに少し立ち寄ってみました。

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ヴィクトリアポリスのHQは今は市内南側のDomainにありますが、以前はラッセルストリートにありました。(というのも実は最近まで知らなかった…そういえばそんな建物があったなぁ、というレベル)周りはメルボルン監獄や裁判所がありましたので、もともとこの周辺はそのような場所であったのでしょう。


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で、なぜヴィクトリアポリスのHQなのか、というと、写真を見ても分かりますが建物のてっぺんには今も当時の無線用のタワーが立っていますが、ここを拠点に当時では世界初であったランチアのPCにAWA製の無線機を搭載した初めての"車載警察無線"が行われていたというところです。(ある文献では現在のHQがあるDomainに当時送信所があったとのことですので、ここは受信所?)

旧HQの6階には「D24」という通信指令室が設置されており、VHF、HFでの警察無線の通信が行われていたようです。


現在はすでにHQとしての役割を終え、アパートやカフェが入った形で歴史遺産として保存されていますが、また同時にここは1986年に爆弾テロがあった場所でもあり、女性警官1名がここで殉職されている場所でもありそれを説明する銅板も埋め込まれていました。

参考:http://www.theage.com.au/victoria/the-day-terror-came-to-melbourne-the-russell-street-bombing-30-years-on-and-the-murder-of-angela-taylor-20160223-gn15xs.html

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当時は目立ったであろう無線鉄塔も周辺の高層ビル群で目立たなくなったように見えます。

無線歴史ネタをきっかけにこのHQの存在を知ったわけでもあるのですが、そういった事実も文献を調べていくに知り、また違った意味で勉強になりました。



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by JM3EHG | 2017-05-07 22:06 | オトナの社会見学 | Comments(0)

VKの無線のルーツとは…Wireless Hill Park訪問

以前から気になっていた念願の「Wireless Hill Park」の訪問が叶いました。「Wireless Hill Park」はちょうどパースとフリーマントルの中間のロケーションに位置しており周辺は静かな住宅街の中の公園といった形です。

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なぜ気になっていたかというと、一説にはここが原住民であるアボリジニによって「火」による通信が行われていた「らしい」というオーストラリアにおけるコニュニケーションの原点であるという部分です。

実際のところは、公園内の看板やWikiからの引用にもなるのですが、簡単に要約してみると1910年あたりから当時のオーストラリア政府が通信サイトの探索を行っており、ここがその候補地の一つとなり(もう一つはペナントヒル・NSW州)1912年にテレフンケン社により建設が始まったと記載があります。


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当時の送信機は25ワットのクエンチドアークトランスミッターとありましたので、火花送信機と推測できます。(火花送信機といえばイタリアのマルコーニが有名と思っていたのですが、ドイツのテレフンケンも採用していたのですね。)
受信機はローカルで採れたクリスタルレシーバーということですので、方鉱石なんでしょう。

ただ、現時点でどの周波数帯で運用されていたのかはわかりませんが、Wireless Hillに建設されていたタワーは120m(396フィート)とありますので、LF帯あたりでしょうか。ここからロンドンに向けてのテレグラフによる通信が目的だったようですが、その後WWⅠ、WWⅡと軍事用途、またラジオ放送などにも使われ1974年に新しい場所に移転のためQRTとなりました。

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当時のエンジンルーム(兼送信所)はテレコムミュージアム、ラジオ技術者が滞在していたと思われるコテージは倉庫、また地域のコミュニティFM局が使用する形で現存しています。このミュージアム、私が訪問した日から改装で休館と非常に残念。日頃の行いが悪いのか…。事前に管理をしている役場にネゴしたのは内緒なんですが、やっぱり駄目でした。
ということで、上の写真でわかるように、ローカルのハムクラブも関係しているようです。(短波帯の八木が上がってました。)


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公園は一般に開放、また丁寧に整備されており、当時の様子をしのぶことができます。120mタワーを支えていたガイワイヤ用アンカーは一部は展望台として改造されており、頂上部からはパースの街並みが一望できました。

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残念ながら依左美みたいにタワーの一部が展示…という感じではありませんでしたが、タワーの土台部分も復元されていたり雰囲気はありましたし、メインタワーが建設されていた土台付近には我々にはなじみのある「CQ」と書かれたプレートがあったり。

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ということで、もう一つの目的を達成するため、今回は神アンテナで有名な?ダイヤモンドのRHM-8Bと久しぶりに登場のKX3のウルトラライト級コンビを持ち込んだわけで、当時への思いを馳せながら40mバンド、20mバンドでCQを打電したものの、見事にNG。

そもそも、バンド内が閑散としており何も聴こえません。あわよくば交信が成立すれば「Wireless Hill Park訪問記念QSL」の発行、、、と企図していたのですが、至極残念。

ともあれ、このような産業遺構が適切な形(無線施設をローカルハムクラブが活用しつつ、関連機材の博物館にしているなど)で保存されており好印象を持ちました。なかなか場所、施設によっては全く当時とは違う形相で保存されていたりという場合もありますので。

ミュージアムのクローズといいついていませんでしたが、次回訪問に向けて情報収集を継続してみたいと思います。

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by JM3EHG | 2016-09-14 21:11 | オトナの社会見学 | Comments(0)

オトナの社会見学 Substation J

久しぶりのオトナの社会見学ネタです。

毎年、メルボルンではこの時期に「Open House Melbourne」というイベントを開催しており、市内各所にある有名な施設の普段は入れないところまでをこのイベント中は特別に開放してくれるものです。


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昨年はメルボルン市内中心部のラッセルストリートにあるサブステーション(変電所)の見学に行ってきましたが、今年はサザンクロス駅前のスペンサーストリート沿いにある「Substation J」の見学会に行ってきました。

実はここ、昨年も行ったのですが入場待ちの大行列で泣く泣く諦めて帰ってきた場所でしたので、今年はピンポイントでめがけて行ってきました。

サブステーションって言葉はあまりイメージがわきませんでしたが、英語の世界では「変電所」の意味のようです。なぜ、ここが「変電所J」なのかは聞くのを忘れました…。


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要はメルボルン郊外のラトローブバレー等にある火力発電所からの220kVの電力をここまで引っ張り、ここからは市内の施設供給用に6600Vまで変電し、それぞれに配電するという場所です。(超おおざっぱですが、そういうことです。)

意気込んで朝一に来たのですが、待ち時間なしで潜入することができました。
昨年のラッセルストリートのサブステーションと同様にCitipower社の所有となっており、安全帽と作業着が配られまして、さっそく潜入です。


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ここの名物は1982年まで使用されていた指令管制室でよくパンフレットにも登場しており、当時のまま適度に朽ちつつ保存されています。
もうちょっと手入れしてくれればいいのでしょうが、コレも国民性?あくまでも現状保存という部分では好感は持てます。

現在は別の建物で制御がされているとのことですが、1982年に移転したときのままストップした感じです。無機質な感じでいかにもな雰囲気です。壁には当時のユニオンの選挙でしょうか?ポスターもそのまま貼られていました。


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いちおここの施設は現用で多くの機器が稼働しており、初めに注意事項が係の人から説明がありましたが、たしかに稼働中なだけあり、独特のオイル(冷却用でしょうか?)の匂いがします。そしてほのかに暖かいです…。

管制室の次はトランスです。(ギミック好きにはたまりません。)
ウーンとハム音がうなっておりそれが稼働中であるということが分かります。それにしても、コレ、巨大トランスなんですが、レンガの壁一個隔てて、スペンサーストリートという大きな通りが面しています。もし車が事故で突っ込んできても大丈夫なのだろうか…という不安もありましたが、小さなことは気にしないオージーですので、大丈夫のようです。


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かなり端折り気味でしたが、最後は電気系統を切り替えるスイッチ室を見学して終了。中には「ALIVE」と毒々しい赤い看板がかけられている機器もあり、ここが現用の施設であることが改めて分かりました。

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個人的には見学ルート外にひっそりおかれた、以前のトランスや碍子類なども気になっていたのですが、変に聞きまくると怪しい東洋人と疑われそうでしたので、ここはぐっと堪えて会場を後にしました。
なかなか普段は見れない施設をこってりと見学することができ、非常に有意義な社会活動でした。



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おまけ・・・
最近増殖中のボンバル製チンチン電車。よく見かけるようになりました。(うしろの大屋根は長距離列車の中心駅、サザンクロス駅です。)


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by JM3EHG | 2016-08-06 06:12 | オトナの社会見学 | Comments(2)

オトナの社会見学 Queensland Air Museum

先日はクイーンズランド州(VK4)まで出張。

業務終了時間から移動時間まで少しだけ余裕がありましたので、"たまたま"通りかかりでみつけました「Queensland Air Museum」をのぞいてみることにしました。とはいうものの30分程度のクイック訪問です。

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この手のミュージアムですと、名前のとおりエアクラフトが目玉なのですが、ついつい当方の場合は「ギミック系」に注目が行ってしまいます。
期待どおり?ミュージアムの展示では航空機以外にもRFDS(Royal Flying Doctor Service)についての展示が一角にひっそりとありました。
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RFDSというのは、航空機を使用した医療サービス組織で広大なAUS(特に内陸部の遠隔サイトなど)をカバーするには重要な組織で歴史もあります。

今でなら衛星電話やインターネットなどで連絡が可能ですが、たとえば1960年代当時の遠隔地のリモートサイトとを結ぶのは当然「無線通信」であり、遠隔地故、短波帯となります。

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また当時のリモートサイトにおいては電気も整備がままならないところもありましたので、ペダル発電機を使用するなどオーストラリアの無線通信の歴史の中でも非常に興味のそそる分野でもあります。この辺りは先のブログのポストでも書きました「School of the Air」に通じるかと思います。

前々からこれらで使用されていた無線機について興味があったのですが今回の見学でそれが「Codan製」であることがわかり歴史をたどるによい勉強になりました。Codanといえば、最新機種ではEnvoyなどSDR業務HF機や9350、9040などなどをリリースする豪州創業の老舗メーカーです。

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今回だけでも、Codanの7515や6924という機種名を確認することができました。

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上の写真は6924というモデルですが、フロントパネルのカバー部分には取扱い方法が記載されており、周波数も数チャンネルのプリセットされています。アンテナはフロントパネルの陸軍端子にワイヤーを接続するような感じですし、PA回路もパイロットランプの強弱で同調を取っていたようです。雰囲気からポータブルも意識したつくりのように見えました。

わずかな展示内容でしたが、それから分るように、何れの機種も無線オペレーターでなくてもだれでも操作ができる(=遠隔リモートサイトの住宅や集会所に設置されており住民がこの無線機で救命を要請できる)ように簡単な機構になったと思われます。

また、RFDS用(救急用)以外にも、例の「School of the Air」でこの無線機が常用的に使用されていた、大人も授業を受ける子供も操作していた可能性が高いですね。

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広大な国土を持つ豪州ですので、今でこそライフラインが整い、一定水準の生活ができるようになったわけですが、ほんの数十年間まではライフラインもままならない環境であったことが想像できます。また内陸部に行けばいくほど過酷な気象状況になり、生活もたいへんだったと思います。そのような環境下でこのような無線機が生活を支えていたわけであることがわかりました。
まだまだ追跡調査が必要ですね。


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by JM3EHG | 2016-04-16 17:16 | オトナの社会見学 | Comments(0)

Musick Point Memorial Radio station

1年前はちょうど新婚旅行でNZの南島に行ったわけですが、今回は北島にやってきました。
私も抜かりなく高周波的アクティビティを突っ込んでおくことにしました(笑)

異国の地に観光に行くわけですから、るるぶ系か地球の歩き方系を参考にしますが、当然のことながら私が求めるものはたいてい掲載されていません。(当たり前か・・)

そんなわけで、奥さんにばれないようにせっせと検索ワード(無線、ラジオ、ZL、HFなどなど)をグーグル先生に与えてやり調べてみますと、オークランド近くの岬の先端に「Musick Point Memorial Radio station」という施設があることを見つけました。

先に申しますと、ここのホームページを見てもらうのが一番わかりやすく非常に情報も豊富です。
当日はMusick Point Radio GroupのAnnさんに建物内を案内いただきました。



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もともとは航行する航空機や船舶に対して無線で情報を提供する業務局(海岸局)として誕生した無線局で、いったん1993年に業務を終了したものの、現在はMusick Point Radio Groupという名の地元のアマチュア無線クラブ組織が施設の維持管理をされているようです。

名前にある「Musick」とはキャプテン・ミュージックという実際に存在していた航空パイロットの名前であり彼の偉業をたたえてその名がつけられたに由来しています。(決して、"Musick"はスペルミスではありません…)

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さて、ホームページを見れば写真も記事も豊富で行く必要は無いかもしれないのですが、やはり実際に自分の目で見て確かめてみたいというのが正直なところですので、さっそく組織のメンバーの方に希望する日程と訪問の是非についてコンタクトを取ることにしました。

個人的にはあまり許可を得ることに期待していなかった(クラブミーティングの日ではない日曜日をリクエストしたため。)のですが、グループの秘書であるAnnから「OK」の連絡をいただきました。これは幸先がいいです。ホームページを用いて事前学習も行い一路「Musick Point Memorial Radio station」まで向かいました。

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建物玄関から入ると吹き抜けがあり、内部は明るく感じます。
事務室はオークランド北部を管轄するQSLビューローになっており日本からのQSLもかなり見かけました。(QSLビューローの見学…コネチカット州のARRL以来でした。)

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ワークショップでは476kHzの送信機がメンテナンス中。建物の最上階にはレピータ装置やD-starレピータのフルセットがセットアップ。
また1階にはミニミュージアムがありマリン系の無線機が展示されており、特に昔のイーパブ装置は巨大で興味深く見させていただきました。

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無線の運用スペースは2階に設けられており、ここはクラブのミーティングスペースも兼用しているとのこと。
クラブのホームページで見ることができる現役時代の無線ラックをそのまま活用しているようです。一つは476kHzの運用卓となっており、もう一つはIC-7700とPW1がインストールされたメインのデスクのようです。

興味深く見ていると、Annさんが「別にあれやったら運用してもいいよ」とオファーを受けましたが残念ながら帰りのフライト時間もあるので辞去させていただきました。(あぁ勿体ない…)

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駆け足で館内を見学させていただきましたが、当時のコンディションを限りなく崩すことなく保存されており好印象を持ちました。

この手の歴史施設の保存はどこでもありますが、まったくオリジナルと違うグループが保存活動をするとなると、ついついオリジナルの路線からずれてしまうことがあります。(変にペイントされたり、内部が改造されたりと。)

そういう意味では同じ「無線」というカテゴリからMusick Point Radio Groupが保存維持をすることがある意味正解ではないでしょうか。

当日は内部の隅々を紹介いただいたAnnさんに感謝です。


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by JM3EHG | 2016-03-24 19:11 | オトナの社会見学 | Comments(0)

ZK-NGK

当然、操縦桿はキャプテンシートにて握らせていただきました。
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by JM3EHG | 2016-03-21 19:07 | オトナの社会見学 | Comments(0)

1910年式通勤電車

鉄ネタが続き恐縮です…。コレで最後になります。

AUS文化?である「ものを大切にする」≒「新しいものを受け入れない」(?)風土がマッチして適度に朽ちつつもきれいに保管、もとい時間に任せて放置されているようでした。

ここだけをクリップしてみると、国電とレンガ作りの工場、タイムスリップしたように思えます。

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Steamrail Victoriaの保有するNewport機関区のレンガ作りの整備工場の内部にもいろいろとギミック系が展示されていたりとこちらも当方にとっては興味深い内容でした。
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今回の公開範囲外もフェンス越しにちらっと見えるのですが、昔の旧車両がわんさか放置もとい保存されており、整備維持が上手く追従していない(資金不足や人員不足でしょうか。)ように感じずにはいられませんでした。

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構内にきれいに保管されていた旧国電タイプの通勤電車。今のメルボルンで走るMetlink系の初代といっていいのではないでしょうか。
車体のほとんどが木造のようです。
それにしても当時はこの車両で賄えたのでしょう。車内もクロスシートで今となっては人口の増加で通勤なんぞには使えないレベルです。
ちなみにこのNewportの工場、何度か失火で燃えています。最近でも昨年の3月に火災がありこの車両の一部が全焼、台車だけが残ったようです。

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さりげなく構内の柱にあった我が最寄駅、「Clayton」の駅名版。

今回のイベントにおいても、すでに現役を引退した多くの人が趣味の延長線上で鉄道の運営を楽しんでいるように思われました。
蒸気機関車など日々の手入れを怠らず丁寧に整備されている姿に感動するとともに、このような機会を提供いただいたことに感謝したいと思います。

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by JM3EHG | 2016-03-12 23:06 | オトナの社会見学 | Comments(0)


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